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evalaによる音と光の新作インスタレーション 『Inter-Scape 22』を、9/23より東京都庭園美術館「旅と想像/創造 いつかあなたの旅になる」展 にて公開

2022.09.22

東京都庭園美術館にて2022年9月23日(金・祝)から11月27日(日)まで開催される、「旅」を再考する展覧会 「旅と想像/創造 いつかあなたの旅になる」にて、evalaの最新作『Inter-Scape 22』を展示します。
展覧会は3つのセクションで構成されており、evalaの作品は展覧会の最後、132平米の新館ギャラリー2に展示されています。

本作は、evalaがこれまで美術館の一室で展開してきた、音と光のインスタレーションシリーズ最新作です。
最新鋭の立体音響による高密度な音と、可視光では得られない反応を見せるブラックライトの光。『Haze』(十和田市現代美術館, 2020年)、『-a』(21_21 DESIGN SIGHT, 2021年)に続く第3弾となる本作では、ホワイトキューブの展示室そのままに造作を一切施さずに、音と光をインストールしています。

製作中の様子 (photo by Harumi Shimizu)

作品について evalaのステートメント
(展覧会公式図録より抜粋)

“ここでは、東南アジアの虫たちと北欧の鳥たちが共存している。さまざまな色とかたちが組み合わされ、ひとつに収斂しないアラベスクのひろがりのような音の振る舞いとしての旅の記録。

知らない場所に行って知らない音を探す。僕にとって旅とはそういうものなのかもしれない。大小無数の世界がそこにはあり、互いに矛盾しあう価値の基準を、自分ひとりの内にどれだけたくさん抱え込めるかが重要なのだよ、とマイクロフォンを通して旅は教えてくれる。

地球上のあちこちで拾い集めた音を、混ぜ合わせて伸ばしたり縮めたりしながらしてつくる本作は、音を操作する技というより、音のために空間を設置する行為。
そうしてそこで、耳をすますことによって発せられるイメージを、人々の内側に異なるかたちで存在させ、そこから生まれる無数の物語を丁寧に引き出していく。これによって、音はまた別の世界の夢でありうる。”

photo by Harumi Shimizu

『Inter-Scape 22』
サウンド・インスタレーション
2022年

コンセプト/音楽・音響:evala
音響システム:久保二朗
照明プログラム:2bit
設営サポート:浪川洪作
制作マネジメント:長村圭乃

協力:
株式会社アコースティックフィールド
石井通人プログラム事務所
SbYE合同会社

■「旅と想像/創造 いつかあなたの旅になる」 展覧会情報
【展覧会名】旅と想像/創造 いつかあなたの旅になる
【会期】  2022年9月23日(金・祝)-11月27日(日)
【休館日】 毎週月曜日(ただし10月10日は開館)、10月11日(火)
【開館時間】10:00–18:00(入館は閉館の30分前まで)
【会場】  東京都庭園美術館(本館+新館)
  東京都港区白金台5-21-9
【入館料】 1,400円(学生割引、シニア割引あり。詳細はウェブサイト参照)
【主催】  公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館
【ウェブサイト】https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/220923-1127_JourneyAndImagination.html

展覧会は3つのセクションで構成されており、evalaの作品は展覧会の最後に展示されています。

I) 100年前の旅人 朝香宮のグランドツアー
フランスへの旅立ちに始まった朝香宮夫妻の軌跡を、「旅の果実」として展覧会のイントロダクションに据え、 100年前の旅へとご案内します。

II)集めることは旅すること あるコレクターの物語
旧朝香宮邸が誕生した20世紀前半の鉄道関連資料を蒐集する、コレクターの居間を再現展示

III) 現代アーティストによる旅の風景
現代美術の作家たちの作品を本館と新館に配し、作家独自の視点で語られる旅のかたちから、いつかまた出会う新たな旅路へと誘います。